第1次世界大戦勃発直前の1912年。イングランド郊外にたたずむ大邸宅“ダウントン・アビー“で暮らす貴族グランサム伯爵一家は、タイタニック号沈没の報せに騒然となる。家督を相続するはずだった長女の婚約者が帰らぬ人となったからだ。グランサム卿には娘しかない。よそ者に財産を引き渡したくない母親と妻は策謀をめぐらせる。一方、一族に仕える使用人たちにも突然の出来事が起こる。ある日、戦争で負傷し左足が不自由の男ベイツが、伯爵付従者として赴任してきたのだ。この、ひとりの新参者の登場で、ダウントン邸に渦巻くさまざまな秘密が、静かに暴かれ始めていく・・・。