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今日はアニメ誌などに掲載する描き下ろしの版権絵の話をしてみたいと思います。
依頼をいただいてから掲載に至るまでには一連の流れがあり、
ちょうど私とnewtype佐藤さんの仕事の説明をすることにもなりますから、
『さとう書簡』の外伝としてお伝えしてみます。
アニメ誌様から版権の正式なオファーをいただいた後は
絵柄の内容(キャラ数、背景など)、納品時期、原稿の内容(監督のインタビューなど)、
設定や本編場面カットの素材について等、それぞれ確認。ひとつづつ進めてきます。
【絵柄のラフの制作】
ストーリーに添った絵柄が基本ですが、
作品によってはイメージ版権と割り切って本来の設定の枠からはみ出す場合もあります。
「H.O.T.D.」の場合、(今のところ)比較的ストーリーに準拠にしています。
【納品時期】
スタジオ様の本編作業の状況を確認しつつ、慎重に設定します。
スケジュールの件ではスタジオ様にご迷惑をかけることが多いですね(笑)。
マッドハウス様いつもスミマセン☆という感じです。
アニメ誌さんからの最初の発注ラフ画がとても大切です。
どのシーン/キャラクターの心情を切り取るのか…
そして読者の皆さんに作品のどの要素をお伝えするのか…。
私の立場としては「台割」と呼ばれるページの順番もすごく気になりますね。
編集部さんが良いラフを上げて下さるとスタジオの原画のご担当様もそれを意気に感じて
更に良い原画を上げてくださることが多いと思います。
【記事について(インタビュー)】
過去に佐藤大輔先生、荒木監督、シリーズ構成の黒田さんにインタビューさせていただきました。
そうそう…2/10newtypeさんの取材は富士見書房さんの新年パーティの控え室で実施したんでしたっけ…。
お時間いただけるのであれば、いつなんどきどこへでもお伺いするというスタンスです。
【素材について】
ページを作るには版権の描き下ろしの絵柄だけでなく、周辺の作品情報も必要です。
設定画は本来、スタジオさんの社内資料ですが、キャラクターの紹介用に提供します。
先行で場面カットを用意する場合もあります。
【作品テキストについて】
作品情報は絶えず更新しています。
Blu-rayやDVD、OP/EDテーマ情報、番組開始前の放送情報は最終最後の校了日まで!情報の更新をすることも。
とまあ…駆け足ですが、
見開きページで絵柄を一枚描かせていただいて、スタッフ様にインタビューをして
読者の皆さんにお届けするまでに、ざっとこんな行程があるわけです。
独白②につづく
【追伸】
吉本の若手芸人、ウーマンラッシュアワーを応援しているのですが
7月に東京での単独ライブが!うーむ、これは行かねばなるまいな。