to エンジェル ・ ハイロゥ さんMozilla/2.0 (compatible; MSIE 3.0; Windows NT)
セガBBSの件、 有り難うございました。 寄ってみるつもりです。
なんだか、 松戸 さん や 匿名きぼー さん のように、
作品を素朴に観てくれている人がいて、 ホッとしています。
大地監督の代表作にして出世作といわれているものに 「こどものおもちゃ」 という作品があります。 この作品は、 大地監督の斬新な演出が一般には評価されていますが、 それと同時に、 原作から通ずるテーマと大地監督自身がそこに込めた強いメッセージに関しても高く評価されています。 原作を離れたオリジナルストーリーで特に評価を得たのが、 「五條編」 と 「中尾編」 です。 この 「今、そこにいる僕」 は、 「こどちゃ」 の最終シリーズだった 「中尾編」 の続きだと思います。 いわば 「こどちゃ2」 です。
この 「中尾編」 の最終回 (つまり、 「こどちゃ」 の最終話) で主人公 ・ 倉田 紗南は、 生徒を、 子供を信用しない、 むしろ追いつめていこうとする教師たちに向かって、 「しっかりしてよね、 大人!」 と叫びます。 全102話を通して、 もっとも胸に響いたセリフでした。
しかし、 大地監督が言わせたこのセリフは、 言葉をかりると 「むなしい叫び」 にしかなりませんでした (18時台とはいえ、 アニメの影響力を考えると当然なのかもしれませんが)。 固定視聴者のいったいどれほどの人がこのセリフに心を動かされて、 日々の生活に襟を正したのでしょうか。 広い 「世界」 に対してはこれっぽっちも伝わっていません。 だから 「今、そこにいる僕」 は、 「こどちゃ」 のメッセージを繰り返したもの、 もしくは新たにメッセージを付け加えたもの、 という方向性で作られているのだと思います。
また、 ドキュメントではない以上、 そこには多少のスペクタクルが必要にもなってくるでしょう。 でも、 こういう作品を観る場合大切なことは、 細部の出来事をこと細かく考察することではなく、 作品に込められたメッセージを自分なりに汲み取り、 それを実生活に活かしていくことではないでしょうか。
長くなったので一度切って、 後はここまでに出てきたシュウの 「訴え」 と、 少し触れたスペクタクルのことについて。
はじめに一言。Mozilla/2.0 (compatible; MSIE 3.0; Windows NT)
皆さん、 言葉遣いにだけは注意してください。 読むだけの方にとっても非常に気分を害するような発言 ・ 言い回しが多々あります。 もっと冷静になってください。
では、 先ほどの続き。
シュウはあの世界に移ってから、「おかしい」 「へんだ」 という言葉を繰り返し言って (思って) います。 よそからやって来た、 しかも子供であるシュウが、 そこにいた、 大人たちが作った社会に ごく自然に疑問を感じて出てきた言葉です。 しかし、 大人たちが作った社会に対しては、 子供であったり、 よそ者であったりする人の力は全く無力です。 第6話の、 「命令なんだから」 仕方がないと言うナブカに対する、 「じゃあ こいつらも また 人をさらうのか? そしたら 誰が止めるんだ」 というシュウの言葉も、 「言葉」 のままでは非常に無力です。
「こどちゃ」 の 「中尾編」 では、 倉田 紗南のあの一言や、 集ったクラスメイトの力、 物語の鍵となった中尾君の手紙などにより、 教師 (大人) 側の責任としては、 問題となった千石先生が学校を去るという形で終わりました。 千石先生自身は中尾君の言葉により大きく変化したようでしたが、 (社会) 全体としてみればほんのささやかな変化にしか過ぎませんでした。
このように 「こどちゃ」 では、 そのメッセージがいまいち衝撃をもって伝わらなかったことが、 今回のある種゛やり過ぎ゛とも取られる設定や内容につながっているように思います。 しかし、 大地監督自身は、 当初ここで語られていたような 軽率な判断や素朴な状況設定で物語を描いているわけではないと信じます。 「こどちゃ」 が原作の漫画とアニメがリアルタイムで動いている (それも修羅場) ときに神戸の事件が起き、 映像メディアの上での責任を大地監督は痛感したはずですから。
ところで、 「こどものおもちゃ」 に関して、 観ていない方には解りにくい部分が多かったかと思います。 全102話もある、 (内容的に)それぞれ観どころのある作品を一言では説明しきれないのです。 ご了承ください。 関心がある方は、 ビデオで全25巻、 レンタルもされていますのでぜひ御自分の目でご覧になってください。
最後に、 今後の展開に対する期待の一言、
・・・むかつくだけじゃ、 世の中良くならん!
シュウがとる次の段階の行動に全てがかかっています。
NASTY@一眠りして落ち着いたさん、ご機嫌いかがMozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows 98)
ハンドル長すぎですって(笑)
しかし流れるのが早いですな〜、考えながら書いていたらあっという間に過去の
話になってしまった(^^;)
>とりあえず言いたいのは、
>ヘリウッド内での常識はあの世界における普遍的な常識では無い
>しかし望んでその集団に入った訳でもなく、その集団に属し続ける事も望んでい
>ないサラがその集団と価値観を共有しなければならない理由はないと思います。
ここまでのことに双方の見解に相違はないと思います。
>以前の発言でも言いましたが、兵士の(行おうとしていた)行為こそ「緊急避難」と
>いう建前でも無ければ正当化しようも無い非道な行為だったのです。
これ以降の部分で解釈が異なってきますね。
その行為は非道な行為であり、犯罪行為であるのは間違いはないのです。
ただし、軍隊に所属している兵士が、その長たるハムドの命令に従って行おうと
した行為であると言う点を私は(おそらくは天野さんも)無視できないのです。
あの兵士は命令違反により自己の生命を危険にさらすことを避け、より安易な少
女に対する暴力を選択したのでしょう。もちろんこの判断には個人の快楽による
部分も有り、倫理的(=道徳的)には、彼にとっては問題がない行為(これはヘ
リウッドの標準的考えと推察されます)であると言う点も考慮しなくてはいけな
いと思います。
つまり彼は自己の保身のために他者を犠牲にすることを選択しました。
※この選択により行われた行為は我々の常識からすると論外なことなんですけどね。
>であるならば、あの状況に於けるサラの行為はあの世界に於いても充分に正当性
>を持つのでは無いでしょうか?
そうですね。状況的に見ますとサラにはそうしなくては状況を打破できなかったで
しょうし…。ですがここでサラの行動を考えてみてください。彼女は状況を打破す
るために兵士を殺害しました。これは事実です。
彼女も自己の保身のために他者を犠牲にしたのです。
※我々の常識からすると罪は問われないのでしょうが、人殺しの事実は事実です。
※サラの流した涙はこのこと(殺人=罪)を自覚し流したものと解釈しました。
※(汚されてしまった悔し涙だとの解釈もありかもしれませんね)
長くなってしまったので続きます。
続きMozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows 98)
詰まるところは、兵士もサラも互いに自己の保身のために行為に及んでいると考え
られるのです。そこにはその行為が行われた事実があるだけで、善悪のしきりには
意味がないんです。異なる倫理が対峙したときに何を基準にその判断をするのでし
ょうか?
『我々視聴者が基準だ』と言う答えもありでしょう。
しかし、もう一歩踏み込んで考えて見ませんか?
善も悪も無く、双方が己を中心とした行動規範で動いている戦時下の特異性を…。
そして、その世界が「理不尽な世界」とされている意味を
では、この事実が今後の展開にどのように影響するかと考えると、これはシュウと
の比較のためなのではないでしょうか。
我々の世界の常識を持った個性が「理不尽な世界」に晒された時にどのように反応
したか(するか)の比較を見せるために…。
シュウは無抵抗を貫き否定しています。
「誰が止めるんだ」と自己犠牲をいとわない強い心で…
サラは、力には力を持ってして対抗して見せました。
自己の権利を守るためなら力の行使を厭わない毅然たる態度で…
この比較がどう描かれるかも、私的には作品の評価をする上で重要なポイントにな
りそうです。
また、サラには2重の枷がはめられました。この呪縛からの開放がいかに描かれる
かも、私はかなり重要であると考えています。
おしまい。
天野さん、ご機嫌いかがMozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows 98)
判例のご紹介感謝です。
> しかしまた、昭和30年の判例では、
>
> 「相手方の侵害を予期し、これに応じて敏速に反撃する意図で様子をうかがって
>いたところ、相手方が侵害を加えてきた場合には、急迫な侵害があったとは言えない」
どちらかというとこれが該当しそうですが、まあ現実世界の法律談義は無関係ですね。
ただ関係ないとはいえ、判断の基準とはなり得るので事実認定ははっきりとしておく
のも良いことでしょう。用語を誤って使うのは恐ろしいことですから。
しかし、天野さんと論旨がかぶると議論においていかれてしまうのが難点だな(笑)
議論に入れなくて寂しいぞっと(爆)
地吹雪マスターさん、ご機嫌いかがMozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows 98)
> こんちは、レスどうもです。ご機嫌はいいです。なんせ周りに今僕で
> 語るヤツがいないものでエキサイトしてます。(^−^;;
この気持ちはわからんではないですね(^-^)
> 感情が先立ってしまってたものでこちらこそお許しを。
いへ、文字だけのコミュニケーションですから気をつけないと、相互に誤解した
まま突っ走ってしまう危険性はツネにあります。だからこそ、多くの言葉を使い
相互に議論することが重要だと考えます。
> ここでいう尊厳を踏みにじる行為というのは殺人を限定してるのでしょうか?
ありとあらゆる事象を含むとお考えください。
ナブカ達少年に行われた行為(誘拐&洗脳)も、ララ・ルゥに行われている行為
(誘拐&監禁)も、あの村に行われた行為(誘拐&略奪&陵辱)もです。
もちろん、サラに行われた行為やサラが行った行為も含みます。
これらがすべて存在し、あの「理不尽な世界」を構成しているのですから。
>14,5の少女が40代の狂ったオヤジに犯されようとしてるその恐怖から
>逃れるためにとったサラの行為が人間の尊厳を踏みにじったとどうしてもあ
>っしの脳では同義とできませんです。その点、サラがもし男の子で狂ったオ
>バアに犯されようとして同じ行為を行ったとしても踏みにじる行為と思えな
>いなあ・・・。
彼は狂ってなどいないのですよ、ロリコンの可能性は否定できませんが(^^;)
狂っているのはヘリウッドと言う社会であり、そこの倫理なんですよ。
狂った社会でその常識に沿って行動している至って正常(我々からは異常に見
えますが)な兵隊さんなのですよ。
(彼の行為に関する考察は私の別の発言を参照ください)
ちなみに、男女の差で違う展開を考えると滑稽になってしまう(かなりブラッ
クですが)ところが恐ろしいところですが、仮にあなたがマッチョな兄貴(笑)
に後ろの初めて(爆)を奪われたことを想像してみてください。
いへ、別に始めてでなくてもかまわないのですが(激爆)、重要なのは力ずく
で望まない行為を強いられると言うことです。男女の差なんて大して意味を持
ちません。
> 一般能力ということでは対等かもしれませんが、体力という点では男の方が女より
> あるということで性という部分では女の方が弱い立場なんではないでしょうか?
そうです、女性は弱い立場であることが多いです。
ですから我々の社会は法や倫理でサポートし、女性が対等で有るようにしてい
るのです。同時にこれは我々の社会が未だに未成熟なものであることも示して
いるのだと思います。
真に個人の尊厳が尊重されるのならば、このようなモノ(法)などなくても、
他人の尊厳を蹂躙するような行為は存在しなくなるでしょう。
まあ、この辺は理想論ですから読み流していただいても結構です。
> 補足 エンディングのCD買ったのですが、1コーラスのみ(テレビので全部)
>1分30秒ぐらいしかなかったのは
> 残念でした・・・。
それしか入ってないんですか?
だとしたら商売上手だな(笑)
NASTY@風邪ひいたかも、頭痛いさん、ご機嫌いかがMozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows 98)
って、さらにハンドルが長くなってるぅ〜(笑)
> 今になってちょっと疑問に思ったのは猫の事です。そう、ハムド様の。
> 人間に配給する水も制限してるのに猫を飼う。しかもあっさり殺す。
貴重なタンパク源ですから無駄にはしないでしょう(邪笑)
> 問題はその前です。
> 猫は何処から来たのか?
予告でネズミとの関連で語られていますので、愛玩用ばかりでなく実用性を
持った動物として存在しているのでしょう。
昔っから船には欠かせない動物らしいですし。
猫やネズミが存在しているのになぜにホモサピエンスが?
ってのが本作最大の謎かもしれませんね(^^;)
>久城さんMozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows 98; DigExt)
>ただ関係ないとはいえ、判断の基準とはなり得るので事実認定ははっきりとしておく
>のも良いことでしょう。用語を誤って使うのは恐ろしいことですから。
そう、そこは重要な問題です。「正当防衛」や「緊急避難」は法律用語ですから、これを誤って理解すると不幸な事になります。
>ちなみに、男女の差で違う展開を考えると滑稽になってしまう(かなりブラッ
>クですが)ところが恐ろしいところですが、仮にあなたがマッチョな兄貴(笑)
>に後ろの初めて(爆)を奪われたことを想像してみてください。
それは正に、11月5日の書き込み「いつか必ず殺してやる」で紹介した戦争マンガのN氏が被った運命ですね。何と恐ろしい。
男の場合、そういう被害は酒の席などで笑い話にされかねないのが大変に悲惨です。「Nってな、実は二年前、イラン人の兄貴に……」「わははは」とか。本人にとっては笑い事ではないのですが。
http://ww3.tiki.ne.jp/~sioworks/amano/index.html
MINEさん、レスありがとうございます。(こういうのは初めてで、嬉しい)Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 4.01; Windows 98)
僕が、きっぱりと言いきっているように書いてしまったのがいけなかったのだと
思います。
あの場面で、ナブカが泣いている子供を見たときに、自分の過去の姿がフラッシュバックのように思い出され、タブールにも同じ描写がありました。また、違う場面で
シュウが、「誰が、止めるんだ。」と言いました。この二つから、過去から何度も同じことが繰り返されている、というイメージを抱いたので、あのように書いてしまいましたが、ご指摘のように、ナブカが爆破の作戦について知っているかどうかは全く
語られていないので、断言することはできません。だから、あれは一つの仮定だと思って下さい。(今更ですが・・・)
ただ「嘘」に関して言えば、ナブカが抵抗する少年に手を差し出したその「手」は、ナブカにとっても少年にとっても、悲しい嘘であるということは間違いありません。
相互理解は無理っぽいですねえ。Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 4.01; Windows 95)
ヤマZAKI氏は孤軍奮闘状態ですが、ショウ氏も孤軍なので条件的には五分と五分
なんですけど。(まあ、当然だわな。「夕方7時にあの描写はまずい」くらいなら
ともかく、「あんな描写する作者は才能が無い」とか「あんな作品をほめるファン
は感性がおかしい」とまで言っては同意する人は少ないでしょ)
To 久城殿
やっぱね。回数の問題なんすよ。サラに対してより多くのネガティブな言葉を
用いている。サラの方を悪く言ってるように感じられるんすね。