秋も暮れようとしているある日、いつものように剣道場から帰る道の途中に、その少女はいた。廃工場の一番高いエントツのてっぺんに見知らぬ少女がたたずんでいた。 少年は声をかけるが何も答えない少女。そのエントツは、少年たちの仲間では彼以外誰も登ることのできなかった勇気の証のエントツだったのだが、なぜ少女が? と訝る少年。 少女に興味を持った少年もエントツに登る。てっぺんで隣に座り、自分はシュウと言うと自己紹介する。どこから来たの?名前は?話し掛けるが、いぜん無言で夕日をみつめる少女。困ったシュウだが、やがて少女は「ララ・ルゥ」という名前であることがわかった。シュウも街のこと、剣道のこと、自分のことを話はじめる・・・・。 が、そんなとき突然、空間の彼方から現れた見慣れない服をきた女。 「見つけた・・・今度こそ間違いない!」 ララ・ルゥを狙って別の世界からやってきた集団は、奇怪なロボットを操り、ララ・ルゥを捕獲せんとエントツに迫ってくる。 壮絶な肉弾アクション!奪われるララ・ルゥ。 |