1回目 悪の根源
放送開始より10年が過ぎ,VHSもLDも消え
次世代メディア戦争ではHD DVDが破れ
Blu-rayというメディアが幅をきかす世の中になった。
その時、歴史は動いた!…いや知らんがなって。
さて、イキナリで恐縮だがウチによく顔出すバーナムの
里見君のリクエストもあり、lainのBD化をすることになった。
このブログはその制作過程を愚痴のようにつらつら書いて
『同情するなら買ってくれ!』というそんな家なき子なブログ…
嘘デス。まぁ、同情程度で買ってもらえるならそれはそれで
ラッキーだが、そんな世の中、甘くはないだろう。
高額商品だし、ちゃんと事前にこういうのってわかってから
買っていただきたいというのが半分。それと
映像に関してこれだけネット社会になっていても意外と
専門的な情報も少ないし、自分自身の不勉強を正すのと共に
まぁ、せっかくだから若い映像制作者の役に立てばいいなぁ
っという「善の心」が半分。
でもBlogで偉そうに解説して、しかもそれが間違っていて
発売とかしたら、チョー恥ずかしいだろうなーっていうか
大クレームだろうなぁー。その時はすべて里見君が悪いと
いうことに決めました。彼がリクエストしなかったら私は
こんな苦労はしないですんだのだし、うん、ヤツが悪い(笑)!
いかん、どうでもいい前フリが長かったが肝心の話をしよう。
10年以上前の作品を「出してほしいという」熱い里見君を
始め、『懐かしいなぁ、ちょっと興味あるなぁ』っとこのブログを
訪れてくれた諸兄にあんまり期待させてもアレなので先に
夢を砕いておくことにしよう。
幸いにもフィルムパートはそこそこ状態がよかった。
すべてのフィルム素材はハイビジョンテレシネした上で
更にデジタルで再撮影をかけている。これはいい感じ
なりそうだと思う。が、デジタルパートは現存するのは
半分程度。何を隠そう私が作った数十カットのバック
アップは私、自ら消していた(実話)。誠にもうしわけない。
編集室で加工したカットもしかりデジベ(デジタルベーカム)で
しかマスターは存在していない。
今回、音を5.1ch化とかもやらない。だってステレオ素材だし…
それとその金があれば映像修復に使うという企画にしている。
道は長いが予算は限りがある。素材が素材なだけに
ツギハギだらけであっちょんぶりけな
マスターになる可能性もある。どうなることやら…