21回目 5戦3勝2分?
よく考えたら全然技術的なことを書いてない。
いやまぁ、今回のQ-tecの新システムにしても
いわゆる企業秘密なので多くを語れない。
実は藤田が箱の中に入って夜な夜な
1枚1枚Photoshopでやっているのかも知れない。
彼の家に帰れてない度合いを勝手に想像するに
システムとしてオートマティックといいつつも
やはり人の手作業が相当介在しないと複雑な
映像情報を人間の目でいい感じにすることはできない。
そうこうしている間にCS5の発表があったりと
画像処理に関してはほんと奥が深いというか
びっくりするようなことをやってくれる会社が
あるので、720iをちゃちゃっと1920pにしちゃう
夢のようなソフトが数年で出てもおかしくない。
まぁ、今手元にないんでどうにもならなんですけどね。
で表題の5戦3勝2分とはいったい何かといえば
灰羽連盟のプレビュー結果なのだ。
1話、よっしゃ!きれい。2話、一応見れる。
3話、まぁまぁだけど線が気になる。
4話、5話キレイ。
これは42型のブラビアを明るくしてみた感想。
2話はほんとに素材の事故の問題もあって
42型で普通に見れるようになっただけで
結果だけ見るとただのアプコンレベルだ。
1回目のプレビューで納得がいかなかったため
無理を言って丸々1話分もらって2昼夜かけて
グレイン除去とスムーサーでもうちょっと
キレイにならないかとチャレンジしたが
編集室で見比べた結果、残念ながら私の負けだった。
「恐るべしFUJITA,恐るべしQ-tec!」
まぁ、はじめから勝てる話ではないが
試してみたいだけでこの作業はムダすぎたが
納期を考えると1発勝負しかできなかったので
やむなし。プラグインを使いこなせなかった所為もあるかも
しれないが1万弱の出費とともに苦杯を舐める結果となった。
私の勝ち負けはさておき、3話は今現在、オールリテイク中。
結果は土曜に判明する。
5戦、4勝1分となるか?3勝2分となるかは
藤田のみ知る…
あんま書くと怒られるのでプレッシャーかけは
このくらいにしておいて、現実の作業を書いておこう。
苦心のニューアップコンであがってきた映像を見る。
破綻しているとこや当時気づかなかったセルバレやらを
チェックして、10bitの編集機で編集。編集室で
簡単に直せるものは編集マンのガッツにお願いして
さすがにこれはいうものだけを自宅に持ち帰る。
例をあげるとそこを集中的に見られると恥ずいので
あげないが、顔のセルがずれてマスクのように顔が
浮いてたりみたいなカットは私の出番だ。
(各所から「絶対違う!」の声が聞こえるが無視)
1コマ1コマ丁寧に直しました。おばあちゃんの
ポタポタ焼きならぬ、おじいちゃんのポタポタ撮影ですよ。
仕事を切り上げ、自宅で作業時間4時間。
まぁ、間に飯とか喰ってたが…
こういう確実に治るものは気持ちが晴れるし終わりがみれるのだが
画質とか編集室のマスターモニターやオシロスコープみてもらいつつ
民生モニターでチェックしないとわからないレベルのものは
業務用機器のない自宅では勘が命になる。
そして勘は7割くらい失敗する。
それを編集室で更に加工したりすることもある。
かっこ良くいえばREMIXみたいなぁ~
かっこ悪くいえば行き当たりばったりなぁ~
実際、ムダが多いのだが、実は後半のlainには
アップコンするしかないカットが多数存在する。
そういう意味ではさけられないトライ&エラーなので
私の中ではムダはないのだが、周囲の人には
偉い迷惑な話であるという。よくある日常の光景だネ!