今、そこにいる僕
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(No.759) Tomoki 題名:日本にあてはめると 投稿日 : 1999年11月23日<火>13時56分
天野さん

Amano> その論法はイスラエルのユダヤ人にも当て嵌まるかも知れません。彼等の強固な精神文化はカナンの地がその拠り所で
Amano> あり、そこは神からユダヤ人に与えられた、彼等にとっては全く正当な所有地です。
Amano> しかし現状を考える必要があります。ユダヤ人がディアスポラしていた長い間に、カナンにはアラブ人などが住みつき
Amano> ました。彼等にもそこに住む権利がある(あった)筈です。
Amano> ご承知のように、現ユーゴスラビアは、セルビア共和国、モンテネグロ共和国、コソボ自治州、ボイボディナ自治州の
Amano> 四つに分かれています。コソボにはアルバニア系住民が多く住み、そのコソボの人間の多数が独立を求めたとしたら、
Amano> 彼等にもその権利はあります。特に、連邦の中心国であるセルビアが彼等を暴力を持って迫害していたなら尚更です。
Amano> コソボ自治州の自治権を一方的に剥奪し激烈な迫害を始めたのはセルビアですから、火に油を注いでコソボ独立派を燃
Amano> えさせたのはセルビアの責任です。

 確かに日本人の標準的な考え方に沿えば確かにそうですがちょっと
想像してみてください。例えば関西の在日朝鮮人の人達は百万人近く
います。彼らは国籍、就学、就職など様々な分野で何等かの差別を受
けています。彼らの多くは日本で生まれ日本で育っていますから今更
朝鮮半島には戻れません。もし「だからここに独立国を作る!」と彼
らの内の誰かが叫んで多くの在日朝鮮人がそれに乗ってしまったら我
々日本人としてはこれを抑えるほかないと思います。まして関西は日
本文化の発祥の地であり(僕の故郷でもある)そこが外国になってし
まうのは耐えられないはずです。しかし世界的に見れば明らかに少数
民族弾圧ですから場合によっては国連の平和維持軍が派遣されたり、
場合によっては爆撃されたりするかもしれません。
 確かにそれは少数民族を差別して来た日本人の罪は存在します。現
状は改善されるべきでしょう。しかしそれと日本人にとって最も重要
な地域を手放すかどうかは別問題です。
 コソヴォについても同じ事が言えます。ユーゴ連邦、セルビア共和
国の中で彼らが権利の拡大を要求するのは当然の権利ですしそれが達
せられないために外部からの干渉を招くのも仕方ないでしょう。しか
しそれとコソヴォをアルバニア人の手に渡すかどうかは別問題です。
 現にコソヴォには現在もセルビア人が住んでおりこれからも住み続
けるでしょう。今度はセルビア人が弾圧される事になってしまってい
ます。どうどう巡りを防ぐためにも両者が一つの国家で共存していけ
る道を探るべきであり複雑に入り組んだバルカンの民族分布の上に安
易に国境線をひく事は避けなければならないのです。理想から言えば
旧ユーゴの様に「私はユーゴスラビア人です」と言える状態がバルカ
ンにおいては必要なのかもしれません。しかしその結束を打ち砕いた
のがセルビアの過激な民族主義者達の振る舞いであったこともまた事
実です。
 このことはイスラエルのとパレスチナの問題についても同じ事が言
えます。
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(No.760) 天野 題名:ヘリウッドの敵対勢力 投稿日 : 1999年11月23日<火>16時01分
>NASTYさん
>確かハムド様の国は一度対抗勢力(よく知らない。民衆の反乱ってのが妥当そう。)によって滅ぼされて、今ハムド様ご一>行は放浪中だったのでは?
>ハムド様のセリフに「我が王国を取り返して〜」というのがあったような記憶があるんですが?記憶違いだったら済みません。

あ、そうだったかも知れません。
民衆の反乱もありそうですが、それよりはおそらく、滅ぼした元敵国の残党が集った敵対勢力の所業ではないでしょうか。


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(No.761) 天野 題名:遊牧騎馬民族 投稿日 : 1999年11月23日<火>16時06分
>Tomokiさん
> あのう「日本人とユダヤ人」という本はトンデモ本に類するものですから
>あまり参考にしないほうが良いですよ、

トンデモ本と括って片付けるのは問題ありです。「トンデモ本の世界」は面白がって書かれた類ですから、これに掲載されたと言って本の価値を低く見るべきでは無いですね。本に問題があるなら、書かれている個々の内容を批判するべきです。

>それにイザヤ=ベンダサンなんていうユダヤ人作家は実は存在せずあの本を書いたのは
>あの本を出版した山本書店の経営者である山本七平氏です。

死を前にしての「イザヤ・ベンダサンはあなた?」「(頷く)」の告白は有名な話で、もちろん私も承知しています。
「天皇陛下の経済学」を書いた何とかシロニー氏もおそらくそうでしょうね。

重要なのは筆名ではなく書いている事です。私が引いた遊牧騎馬民族の記述が間違っていれば単にそれは間違っているのだし、正しければ何も言う必要は無いでしょう。

> あと遊牧民についてですが彼らは中世にも存在しましたが文化レベルは狩
>猟採集民であったのでポル=ポトやヒトラーの犯罪と同列に考える事は出来
>ないと思います。

別に遊牧騎馬民族をヒトラーやポルポトと同列と考えてはいませんよ。ヘリウッド要塞の行動が収奪型の遊牧騎馬民族の行動に似ていると言っているんです。

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(No.762) 天野 題名:相互迫害は兵力引き離しで阻止 投稿日 : 1999年11月23日<火>16時08分
>Tomokiさん
>どうどう巡りを防ぐためにも両者が一つの国家で共存していけ
>る道を探るべきであり複雑に入り組んだバルカンの民族分布の上に安
>易に国境線をひく事は避けなければならないのです。理想から言えば
>旧ユーゴの様に「私はユーゴスラビア人です」と言える状態がバルカ
>ンにおいては必要なのかもしれません。しかしその結束を打ち砕いた
>のがセルビアの過激な民族主義者達の振る舞いであったこともまた事
>実です。

ここまで相互迫害が進行した以上、ボスニアのような平和的共存が近く実現するとは思えません。
コソボを大アルバニア主義と大セルビア主義が武力闘争を行う最前線にしない為に、居住区の線引きと後の紛争抑止の為の方策を巡らせる事、そして平和維持軍などの常駐が現実的具体的な対応かと思います。

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(No.763) NASTY@一眠りして落ち着いた 題名:本題 投稿日 : 1999年11月23日<火>16時54分
済みません、落ちてました(汗)。
ログを見返してみると結構、全体的に脱線気味(勿論オイラも)。
兵士の擁護するつもりで書いたんじゃなかったんだけどな。
サラの行為の正当性の検証が出来てない(汗)。

とりあえず言いたいのは、
ヘリウッド内での常識はあの世界における普遍的な常識では無い
という事です。
なるほどヘリウッド内においてはその集団(あえて共同体と言う表現は使いません)内における価値観はその他の集団におけるそれよりは優先されるのかも知れません。
しかし望んでその集団に入った訳でもなく、その集団に属し続ける事も望んでいないサラがその集団と価値観を共有しなければならない理由はないと思います。
ナブカ達だってそうではないか、と言われるかも知れませんが違うと思います。
彼らは洗脳教育の為もしくは諦念の為にですが、あの集団内で生きる事を(あの状況ではそうせざるを得なかったとはいえ)選択しているからです。
あくまであの集団への帰属を拒みつづけたサラと同列に語る事は出来ません。
とは言え、あの集団があの世界全てであるならサラは世界における普遍的価値観に対する異端者に過ぎません。
ですが、あの世界はヘリウッド以外の部分の方(単純人口における大小を較べるだけでも)がはるかに大きい訳で(そうでなければあのような焼畑的略奪行為など成り立つとは思えません)、そちらの価値観は今までのナブカの葛藤と6話を観る限り現在の我々が持つ倫理観に極めて近い様に思われます。
であるならば、あの状況に於けるサラの行為はあの世界に於いても充分に正当性を持つのでは無いでしょうか?
以前の発言でも言いましたが、兵士の(行おうとしていた)行為こそ「緊急避難」という建前でも無ければ正当化しようも無い非道な行為だったのです。
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(No.764) 題名:あれまあ、 投稿日 : 1999年11月23日<火>17時35分
「正当防衛」という言葉から、色々と議論が噴き出しているようですが・・・。
私は、「サラ」本人の気持ちからすれば、あの行為は紛れもなく正当防衛と考えただけなんすけどね。
ていうか、それ以外、自分自身を納得させる言葉がない。
「仕方がなかったんだ」と自分に言い聞かせるしかない。
もちろん、ヘリウッドの兵士たちも同じでしょうけどね・・・。
「戦争だから、仕方がない」ってね。

一方で、この世界で「仕方ないから」と考えていないのは、シュウただ一人。
そこんとこが面白いし、これからが楽しみなところだと思うんです。
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(No.765) Tomoki 題名:時間が無いので無理でしょう1 投稿日 : 1999年11月23日<火>19時18分
 Amanoさん

Amano> トンデモ本と括って片付けるのは問題ありです。「トンデモ本の世界」は面白がって書かれた類ですから、これに掲載され
Amano> たと言って本の価値を低く見るべきでは無いですね。本に問題があるなら、書かれている個々の内容を批判するべきです。

 ではそうします。と、言いたいのですが今その本が手元に無いので
もう少し待って下さいね。まさか中学時代に読んだ記憶を基に批評す
る訳にもいかないので。後、いま卒論真っ最中なので結局読めないか
も知れませんが番組が終わるまでには何とか出来るかも知れません。
でもそれを書き込んでいいのかどうかパイオニアLDCの忍耐力が
問われるところかもしれません。(それ以前に卒論抱えながら下らな
い書き込みをしてる場合か!。という問題もありますし・・)

Amano> 死を前にしての「イザヤ・ベンダサンはあなた?」「(頷く)」の告白は有名な話で、もちろん私も承知しています。
Amano> 「天皇陛下の経済学」を書いた何とかシロニー氏もおそらくそうでしょうね。
Amano> 重要なのは筆名ではなく書いている事です。私が引いた遊牧騎馬民族の記述が間違っていれば単にそれは間違っているのだ
Amano> し、正しければ何も言う必要は無いでしょう。

 まさにそうです。しかし間違っていればそれは正さねばなりません。
 例えば「ユダヤ人は高級ホテルのスウィートルームに泊まってそこで
爪に火を灯すような生活をする。これは彼らが安全を最も重要視するた
めである。しかし日本人は水と安全はタダだと思っている。日本人もこ
れからはこういう風に考えなければならない。」というような事が書い
てあったような気がします。確かに単純に考えればそうなのかも知れま
せんが「水と安全がタダ」である世界にもまれな「良い国」(その意味
においては)である日本にすむ我々がわざわざ彼らのレベルにまで落ち
る必要はないと思います。もちろん海外に行った時に我々が現地のその
様な習慣に従うのはある程度仕方が無いとは思いますが、日本国内にお
いて上述のような考え方をする山本氏の考え方は単なる外国かぶれでし
かないと思ったのです。
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(No.766) Tomoki 題名:時間が無いので無理でしょう2 投稿日 : 1999年11月23日<火>19時19分
その辺りのいわゆる「外国」に対する彼の理解の仕方が納得できない
のです。また上述の「ユダヤ人は」とありますが世界一の犯罪先進国ア
メリカにすむ上流・中流階級のユダヤ人とその他の民族はそういう事を
するかもしれませんが、ヨーロッパのユダヤ人が其処まで病的に用心深
いとは思えません。ヨーロッパの人はアメリカ人ほど殺気立ってはいな
いということは彼らと会った事のある人ならばわかるはずです。
 ですから彼は単にアメリカ人の用心深さを勝手に「ユダヤ人は安全を
何より極端に重視する」と判断したにすぎないと思う訳です。もし全編
にわたってこの調子で書かれていてそれを「ユダヤ人自身がそう言って
いる事だから信憑制がある。」と多くの人が騙されたとすれば、山本氏
がユダヤ人の名を騙った事は許されない訳です。まあ読んだ人間の判断
基準がしっかりしていればユダヤ人が言おうがアメリカ人が言おうが騙
されずにすむのですが。ちなみに僕は中学の頃これを読んで結構感動し
た口です。

Amano> 別に遊牧騎馬民族をヒトラーやポルポトと同列と考えてはいませんよ。ヘリウッド要塞の行動が収奪型の遊牧騎馬民族の行
Amano> 動に似ていると言っているんです。

 わかってます、確かにヘリウッドの行動が遊牧騎馬民族のそれに似て
いる事は確かです。しかし移動要塞であるという点を除けばただの暴君
王国であり、どちらかというと統治能力が低いために年中あちこち回っ
て民衆を弾圧しないと政権を維持できないから仕方なく動きまわってい
るだけの様にも思えますが。
 ところでヘリウッドって作中で動く事はあるんでしょうか。車輪がつ
いてるんでしょうか。それとも飛ぶんでしょうか。走るとしてあんな重
心の安定が悪そうなものが実戦に耐えるんでしょうか。
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(No.767) 天野 題名:刑法第三十六条 投稿日 : 1999年11月23日<火>19時32分
>久城さん
>製作者がテーマをちゃんと描くので有れば、アプローチは異なれど同じ結論にたどり
>着くものと前回の天野さんとの議論で相互に認識したと私は考えております。
>(天野さん、私の認識に誤りがある場合にはつっこみよろしくお願いします)

私もそういう事と理解しております。

>私は条文を読んで実被害を伴う防衛行為が「正当防衛」で予測される被害からの防衛
>行為が「緊急避難」に該当するものだと思っておりました。

刑法第三十六条の「急迫不正の侵害」とは、昭和24年の判例では、

「法益の侵害が緊迫した事を言い、被害の現実性を意味するものでは無い」

とありますから、サラの行為は日本の刑法に当て嵌めれば「正当防衛」に当るでしょう。
しかしまた、昭和30年の判例では、

「相手方の侵害を予期し、これに応じて敏速に反撃する意図で様子をうかがっていたところ、相手方が侵害を加えてきた場合には、急迫な侵害があったとは言えない」

昭和52年の判例では、

「侵害の急迫性は(中略)その機会を利用し、積極的に相手方に加害行為をする意思で侵害に臨んだ場合には、急迫な侵害があったとは言えない」

とあります。

まあ現実世界の法律談義は本作とはあまり関係無いですが。なにしろ正当防衛の要件は「法益(法律によって保護される利益)の侵害が緊迫する事」であり、ヘリウッドにはサラに為されたような行為を法益の侵害とする法律は無いですから。第一、サラが現実世界の日本の法律で裁かれるか否かは大した問題ではありません。物語世界におけるサラの位置付けこそが重要な問題です。

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(No.768) NASTY@腹一杯 題名:ヘリウッド要塞 投稿日 : 1999年11月23日<火>19時33分
確か、>Tomokiさん
4話か5話でレーザーかなんか撃ってましたよね?
あの反動でもさほど揺れなかった様だし、安定性はいいんじゃないでしょうか?

それに1話あたりに出てきた動力炉(なのか?)などをみても自力移動できるような感じにみえたんですけど。
乗員の生命維持だけにあんな大掛かりな装置を使ってる様には思えません。
今現在の時点で動くのは無理みたいですが。
実際どうなんでしょう?
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[ ログNo.759〜No.768 ]

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