王朝グリアニアの国境近くのティングルの国、そのまた国境ちかくベルゼーグルの村に住む少女。 ベルゼーグルには、国境警護の騎士達の世話をする義務が課せられている。レカも毎日騎士達のお世話をしつつ、シャルのいるキャンプの世話もしている。 彼女の目的のひとつはシャルに会うこと。シャルに恋をしている。 家は庄屋的役割を果たし、父は村の長。そのため、少女たちのリーダー的な役割をしているが、当人にとっては重荷になっている。 普段から明るい性格。気が小さいわりに、いざとなると大胆だったりする。
レカの親友。 何事も一生懸命にとりくむレカをいつも応援してくれている。 レカ自身が、わりと気が小さいので、なにかと後押しする立場になるーーーのだが、いざとなるとレカが暴走する事もあり、そういう時は押さえる立場に。レカのバランサー。しかし、彼女もシャルを愛しているかもしれない。 物語を書くのが趣味で、その点ではエリと気が合う。 書いていた物語はエリ・ユコの住んでいる、つまり今の我々の現実の世界を思わせる物語(この世界ではファンタジー)である。
シャルの部下の戦士。 魔人を召喚したアリラの意図に対して懐疑的。そもそも猜疑心がつよい。出世欲も強く、シャルを出し抜いてやろうという気持ちもあるーーー が、そのことにシャルは気づいているのかいないのか、任務をまかせたりすることが多い。 レカに横恋慕しており、シャルがいない間に手柄をたて、レカも自分のものにしてしまおうという策を練る。 実は、グリアニアと対立するバルジダンと通じている。
シャルの部下。 愚直な軍人タイプ。遊びはせず、日々鍛練に励んでいる。夢は将軍だが、口にしたことはない。だが、酒に酔ったりすると、日常の仏頂面を忘れて甘えんぼうのにこにこ坊やになってしまう。そして、そのあと数週間落ち込む。 何事も真面目に受け取り、考え込んでしまう。ひそかな心配は、祖父、父ともに若はげであること。女の子に興味があるが、今はそんな時期ではないと、厳しく己を律している。
シャルの部下。 根っからのお調子者で、兵隊とは縁もゆかりもない生まれ。 「人生明るく楽しく」がモットー。実は女性に人気があったりするが、本人、結婚する気はないので、適当にあしらっている。 ふらふらしているようにみえて、いざというとき頼りになる……わけではなく、いざというときもやっぱり頼りにならない。 しかし憎めないという、得な性格。
シャルの兄。 グリアニア王の近くに使えている戦士。 シャルよりは剣技に劣る。ほんとうは学究的タイプなのかもしれない。 命令には絶対服従の カタブツ。いざと言うときの融通もきかない不器用な性格。 シャルを討てという王の命令に従ってシャルを討ち取りにくるが、シャルの考えに共感し、しばらく様子をみる事にする。 レカを愛しているかもしれない。
グリアニア属国であるはずのティングルだが、敵国バルジダンから属国化提案を受けている。 彼女はバルジダンに属する事を主張しているゲリラの長。 ティングル内戦のキーパースン。シャルとは敵対関係にあるが、顔をあわせたことはない。 恋人がバルジダンの戦士であることでバルジダンの政府とも近い関係なのだが、 実はグリアニアの中央とも接点を持っているようだ。