#1「サブタイトル」
1話はバッハですが、あとはすべて、オペラのアリアです。
ただし、歌詞とアニメ 本編 の内容はまったく、ちゃかぽこです。曲名のみお借りしました。
前半しか書けてない打ち合わせでも、タイトルは決めていったり。
サブタイトルに つい ては、佐藤さんにも河本さんにも何も言われませんでした。
いいとも悪いとも反応を聞いたことはないです。どうなんでしょう。でも、もう今さら聞けない。
一話の「目覚めよ」は一瞬で決まりました。一秒たりとも迷わず。あと、最終回も 。
一話だけ、正しい曲名ではないものがあります。さあ、どれでしょう。
#1「ファースト・シーン」
シナリオ決定稿によると──
○荒野
強い日差し。
奇岩が立ち並ぶ。
陽炎にゆれる空気。
逃げ水。
──の向こうに、小さな点がふたつ現れる。
どうやら、それは人。
さらに大きくなると、人影が女子高生
であることがわかる。
──となってます。
なんでか、ユコエリの現実世界を書こうとは一瞬も思わなかったですねー。なんで だろう。
「ストレンジドーン」のはじまりは、最初っからこういうふうに見えてました 。
「呼ぶ声」なんか聞こえてないじゃんかよ、というツッコミは甘んじてお受けいたします。
ああ。そのとおりだとも! シーンとしての元ネタはあるのですが、まだ秘密。黒沢明ではありません。
ユコエリは、けっこう重要な会話をかわしているのですが、
書いたときはわたしもその重要性に気づいていませんでした。
どの台詞の何が重要かはまだ秘密。
#1「『なんで、日本語喋るの?』」
SFものやファンタジーものを見たり読んだりするとき、
「こいつら何語喋ってんねん?」とか思うことありませんか?
SFでなくても外国ものとか。なんで金髪の ねー ちゃんがいきなり流暢に日本語話すんじゃい、とか。
それをクリアした狡い台詞。
でも、字はたぶん違うんだろうな、と思います。
作中にチビッコたちの本とか出てこな かったですね、そう言えば。
#1「『魔人さまはぼた餅食べる?』」
日本語は喋るけれども、当然、文化は日本のものではない。だから、
「あいつならとっくにお陀仏さ」とか「おっとり刀で駆けつけても無駄に決まってる」
とか「そうは桑名の焼き蛤」とかの日本語独特の言い回しは使わないようにしました。
けど、ちょっと自信がない、かも。
「ぼた餅」はぎりぎりのセンかな。
「ぼた」って何?
調べてみましたー。「ぼた」。
なんと「牡丹餅」でした。
おはぎとも言いますが、これは「お萩」なんだそうです。
どこが牡丹の花や萩の花に似てるんだ!と思いますが、でも、そうらしいです。
「牡丹餅」、ちょっとアウトかも。うぐぐ。
#1「お祭り」
レカマニのお祭り装束がお気に入り。
クレーンゲームの景品にならないですかね。
ベルゼーグルの村は、河本さんが探してきてくれた、ある国のある地方の景色を参考にしています。
秘境といっていい土地なので誰も知らないだろうと思っていたら、
プロデューサ ーの春田さんが実際に行ったことがあると知って、びっくり。マジですか。
#1「魔人とマジン」
台詞にしちゃうと、おんなじmajinなんですけど、村長が言うのは「魔人 」、
ユコ が言うのは「マジン」。
ふふ。自己満足。
#1「『わ────────っ!』」
わたしがシナリオに書いた叫びは、単なる「わー」と「ひゃー」でしたが、
佐藤さんの 用意したオーディション用の叫びは、すごかったです。そりゃもう!
その台本がどっか行ってしまったので、すぐには載せられないのですが、
そのうち 探し だしてお目にかけましょう。