もう少し、音楽の話が続きます。
ラストシーンに、オープニングテーマのインストが繰り返し使われている事に関しては、
サントラCDのブックレットに、うちの奥さん…ていうか選曲家が解説でふれています。
“二話のラストで、ワタシが乗り気で無かったのを半ば強引にOKをもらって使用した”というような事が書いてありますが、
決して喧嘩などしてしませんので、 誤解のないようにお願いします。ええ決して。
いや、ほんとですってば。 二話の選曲チェックで、ラストシーンにその曲を当ててみた時、第一印象「これはどうだろう‥‥、意図はわかるが自信がもてない」と、感じたのは事実です。
ワタシは総監督であり、音響監督でもあります。そういえば、おまけに原案者でもあるわけですから、たとえ日常生活で頭があがろうとあがるまいと、自信を持ってドーン(シャレにあらず)と言いました。
「ちょっと自信がない」とね。なんか矛盾してるかな‥‥、まあいいや。
で、ワタシのイメージにあわせた別な曲も聞きたい!一応当ててみたい!とゴネまして、
結局そちらも編集してもらって、ダビング時に効果音やセリフとあわせて見くらべてみようという事になりました。
で、実際にダビングで見てみると−−−−なかなかによかったんですね、コレが。
うちで音楽だけで見てる時はどうかな?と思っても、効果音やセリフとあわせてみると結構いいじゃんと思える、と言うことは結構あるんですが、今回もそんな 感じ。
河本さんや、ほかの人の意見も一致しましたしね。 ワタシのイメージにあわせた音楽もよかったんですが、シリーズを通して繰り返し使うというアイディアが、プラス得点になりました。
一つのシーンが、音楽をいれるか入れないか、あるいはどういう音楽を入れるか によって、180度意味が違って見える事がありますから、ホント音楽っていうのは重要ですし、おもしろいです。
同じくブックレットに、「穏やかなひととき」を、五話のエリとユコが口げんかするところに使用したと解説していますが、
じつは最初はもっと不安系の音楽でいく予定でした。どちらの音楽でもシーンには合うのですが、
意味あいは全く逆になるんですね。
新学期が始まりましたね。
うちの子も幼稚園と学校へそれぞれ行くようになって、どんなに明け方まで仕事していても、朝方には起きてしまう生活が帰ってきました。
いやあ、結構結構。
お勉強の話題など。 ワタシは、小学校のころは理科が好きでしたね。水ってなんだろうとか、電気って何だろうとか、そういう事を知るのが好きだったんでしょうね。でも、中学・高校の生物とか科学とかになると、
段々、無意味に“覚えなくてはならない教科” になっていって、徐々に嫌いになってしまいましたけど。
そういう意味では、歴史は大嫌いでしたね。
何の出来事が何年に起こったかを 機械的に記憶する事に何の意味も感じなかったから。
「知りたきゃ、そん時に調べりゃいいがね(注※名古屋弁)」と思っていました。
しかし、結構クラスには「歴史は点数とりやすいから好き」と言う友達がいて、「へえ〜」と思ったものです。
最近はどうかわかりませんが、当時ワタシらの頃はほとんどの教科で、テストというものが、いかに正確に記憶しているかを確かめるものでしたから、記憶容量の多い事がイコール頭がいいと思われていた時代でした。
でも、ワタシは、記憶の容量だけを試すようなテストの形式も、内心バカにして ましたし、記憶の容量が多いのと頭がいいのは別だと思ってましたから、あんまり
まともに取り組まなかったんですね。
しかし。失敗でしたね‥‥。
社会にでてみると、単純に記憶しなくてはいけない事の、いかに多いことか!
人の名前、仕事、人の顔、などなど。
たぶんワタシは、人一倍記憶容量が小さい人間だと感じてるんですが、それもこれも、単純記憶科目をなめてて、まじめに取り組まなかったからではないかと踏んでいるんです。
いや、ホントマジで困る事多いです‥‥‥とほほ。
皆さん勉強はまじめにやりましょう。
ユコ魔人様こと現役の清水さん、特に。
「アニメスタイル」という本の第2号が出まして、ワタシは編集長との対談取材を受けました。
その対談をしながら思ったのですが、ワタシはどうやらアニメが好きらしいです。
いや、そう改まって言う事でもないのですが‥‥‥。
もうちょっと正確に言うとアニメが好きというよりも、“命のない物が命があるように感じる瞬間”が好きなのかもしれません。
対談の中でも「アニメキャラでなくても石ころでもいい」と言ってますが、むしろ、命があるように感じられるなら、石ころのほうがおもしろいとすら思っているようです。
石ころが動き回って、笑えるアニメがあったらハマるだろうなぁ‥‥。 以前から時々、「実写を撮ってみませんか?」と問われる事もあるのですが、全然やってみたいと思わないのです。
もし、アニメの仕事以外にやってみたい事があるとしたら、それは人形劇ですね。
人形劇はおもしろそうです。
アニメのキャラクターの場合一応表情は変わりますが、人形は表情も固定していますからね。
ときどき凝った人形になると眉毛が動いたりするのもありますが、 邪道ですね(笑)。
そんな、言ってみればただの物体なのに、確かに感情があったり命があるように感じられるから不思議です。
そういう意味では、実はセリフもなくていいし、ストーリーも別に無くてもいいのかもしれません。映画の形式になっているのも、絶対必要な条件でもないようなのです。
もちろん、ストーリーありの映画形式も好きなんですが。 誰か石ころアニメ作ってくれないかなぁ‥‥。
いや、自分にはそこまでの才能はないと思うので、誰か〜、作って〜、ビジネスにはならないと思うけどさ〜(汗)。
第1回からずーっと行きたい行きたいと思っていながら、結局一度も行けてない、
【広島国際アニメーションフェステイバル】が、今年も終わってしまいました
‥‥。
って、終わったのはもう先月のことなんですが、アニメ好きの話で思い出しまして 。
昔は、受賞作品をテレビでオンエアしてくれたりしたのですが、最近はとんと、そういう番組もなくなってしまったような‥‥。
NHKかどこかでやっているんでしょうか。
ワタシが見られたのは1985年・第1回の受賞作だけで、多分テレビで紹介されたんだと思うのですが(容量不足により記憶曖昧‥‥)。
第1回は、グランプリが手塚治虫の「おんぼろフィルム」というアニメで、確かこれはスラップスティックなコメディーアニメだったと思います。それもすばらしかったのですが、
この第1回の受賞作品にはワタシが今でも忘れることができない作品があるのです。
広島賞を受賞した作品で、リチャード・コンディという人の『ビッグ・スニット』という短編なんですが、ご存じの方いらっしゃいますでしょうか。
これを初めて見たときは、本当にショックでした。
主人公は、なんて事ない中年の夫婦で、一緒にゲームやって喧嘩したり、くだらない事で意見が合わずにもめたりしていて、画面はそんな様子を延々と描き続けるのです。で、テレビではニュースをやっていて「核戦争が始まった」というような事を盛んに言っているんですが、夫婦は聞いちゃいない。
で、衝撃のラストシーンが‥‥!
コレを最初に見たときは、あまりの恐怖感で、体中の血が一瞬止まったかのような衝撃を覚えましたよ(いや、よくわからん例えですが‥‥)。
もしかしたら、いつか見られる機会もあるかもしれませんのでネタバラしはしませんが(笑)、何がすごいって、とにかく最後までカメラは彼らの日常のみを描き続けるし悲惨な映像も全くでてこないんです。
機会があれば是非もう一度見たいと思うのですが、可能なんでしょうか‥‥。
ああ〜誰か〜、DVDで出して〜。
ビジネスにはならないと思うけどさ〜‥‥‥っ て、またかい(汗)。
そろそろ、DVDプレーヤーを買わねば。
自分の作品の製品版サンプルも、これまではLDでもらっていたのですが、もう完全にDVDに移行してしまいましたし‥‥。
そうなんです、実はまだDVD無いんですよ‥‥うち。
だって、OVA作品ならともかく、TVオンエア物は作品自体は録画したビデオで見られる訳ですしね。
そういうわけでここ何年かは全く必要なかったんですよ。
でも、最近はDVDレンタルしかない作品とかもでてきてるじゃないですか。
だから、そろそろ意地をはるのも限界かな、と(意地だったんかい)。
しかし、かといってLDプレーヤーがいらないかと言うと、コレまでのソフトが あるわけだから、そういう訳にもいかないんですよね〜もう〜。なんか、やたらとハードばかりが増えるなあ。今後BSデジタル放送対応のビデオも必要になる
しぃぃ‥‥。ってもう、機械置くところ無いんですけどッ。
電化製品メーカーはいろいろ新しい機械を売りたいのかもしれませんが、所詮、 狭い所に住んでいる民族なんですから、買いたくても置けるスペースには限界があるっすよ〜!
とりあえず、もっと小さくしてくんないですかねぇ〜もろもろ(願)。
VHSデッキなんかも、もっと全然小さくできるんじゃない?なんか持つとスカスカな重さしてるし。
週間少年まんが誌くらいにすべし!
DVDプレーヤーはCDウォーク マンサイズに!
とにかく、でかくて重い機械は不許可!!
iBOOK?‥‥iBOOKは‥‥‥‥‥重くないと、らしくないから許可。
早速、池袋のビッグカメラへ行ってDVDプレーヤーを購入。
店頭へ行ってみて知ったのですが、実は結構小さいのもあるんですね。う〜ん、 家電メーカーさんごめんなさい。
でも、小さいのはちょっと高かったので結局据え置き型のにしてしまいましたけど。
あ〜、どこに置けばいいのやら(泣)。
DVDとあわせて、もうひとつ今回の買い物のメインアイテムはDVカメラ。
子供の運動会やら発表会やらを目前にして、これまで使っていたカメラが不調になっ てしまい、やむを得ず。
しかし、最近ますます家電製品の耐久性が悪くなってきているような気がするのはワタシの気のせいでしょうか。
カメラなんて3年くらいしか使ってないのに‥ ‥、これも不景気のせいなんでしょうか‥‥。
不景気になると、当然会社というものは経費を削減するわけですが、こういう品質の部分を犠牲にするというのはいかがなものでしょうね。ワタシは、かなり昔からひいきにしている家電メーカーがあって、DVカメラもそのメーカーの製品をずっと使っていたのですが、最近ちょっとそういう品質面で信頼をなくしつつあります。
そういえば、結構頻繁に行っていた近所のラーメン屋でも、ある日行ったらがくっと品質が落ちていた店がありまして、その日以来行ってません。
まあ、そういう点はアニメも同じですね。最近はアニメ業界も不景気のようで、
メーカーによっては制作予算をガクッと削っているところもあるような噂も聞くのですが、お客さんが離れていってしまわないか心配です。
新しいカメラがどのくらいもつかも、心配ですが‥‥。
あっ! 何書いてるんですか、横手さん!
>9月21日版・乱入日記しばらく静かだと思っていたら、こんなネタ仕込んでいたんですな‥‥。
まったく油断も隙もあったもんじゃないなぁ。
ワタシがHですって!? それは、誤解というものです。
よいこのアニメを作っているワタシが、Hだなんて、はあっはっはっはははは。
というわけで、久しぶりに横手さんの日記に反論をせねばならんようです。
例えば。
「○ー○○ー○ー○」(ホント、ーが多いね)でも、
確かにヒロインのルリ子がスカートをまくり上げて矢を取り出すというカットがありますが、
それはスカートの中に矢を隠し持っているという設定上“しかたなく!”そうなっているわけです。
主人公の妹がテレビのチャンネルを変える時に、カメラに背を向けて中腰になるために、
パンツが見えそうになるというカットについても、ワタシがレイアウトチェックでカメラアングルを下げて、
わざわざあぶないアングルにしたという指摘もありますが、これも演出効果を考えて
“しかたなく!”そうなっているわけです。
また、これは意外にも指摘する人はいなかったのですが、
スカートのまま装甲車の屋根の上に出て矢を射るというシーンで、
屋根があけっぴろげだから、下にいる戦闘員からスカートの中が丸見えじゃん、と思って妄想することもできますね。
あ、いや、ワタシが妄想するという意味じゃありませんよ決して。え〜、ま、それはともかくとしてです。
これもですね、演出上“しかたなく”そうなっているわけです。どんな演出意図かと聞かれても、その‥‥あまりに高度に専門的であるために簡単には答えられないので、聞かないでいただきたいのですが、
とにかく“しかたなく”そうなっているんですってば。
このように、一見Hに見えるカットも演出意図は別なところにあって、偶然にそういう絵になっているだけであるという事がおわかりいただけると思います。
ただ、シナリオ打ち合わせの時に、横手さんや山口さんのノリがよくなればという思いから、
ワタシ個人としては、実に、全く、どうにもこうにも不慣れではあるのですが、
“あえて”Hっぽい話題をふるということはありますがね。
ああ、だからお二人の意見が一致したんですね。
そうだ、そういう事なんですよ。
いやあ、誤解が解けてよかったよかった。