CONTENTS | what's new | story | staff&cast | SATO's diary | YOKOTE's diary | character | 旧BBS log | BBS | エリのカレンダー | world of STRANGE DAWN |
| links | topics | ドーンといってみよう | キャラクター人気投票 |

2000年11月06日(月)/曇り

んぎゃー。ちょっとぼーっとしてたら、また半月(以上)たってしまいました。
そう。わたしは夏休みになると、最初の二日で「なつのとも」を85%片づけてしまうくせに、
残りの15%は最後の1週間で、いやいややるヤツ。
観察日記なんか、芽が出るまでの一週間を毎日書くくせに、つぼみから花が咲き、
散るまでは、まったく書かないヤツ。

枯れてから、ぺろっと一枚書いてお茶をにごすヤツ。
きちきち、コンスタントにやれよう。

ところで、最近の小学生に「なつのとも」がないっていうのはほんとですか?
さて、佐藤さんの制作雑記が終わってしまい、なんかつまんなーいと思っている方は多いことでしょう。
わたしが「イセッタ珍道中」を連載しようかとも思いましたが、たぶん投石必至なのでやめておきます。
でもでもちょっと聞いて? 
イセッタ、ギア、バックに入んねーの。
つーまーりー、まだ駐車場から出てませーん。
2段式の駐車場で、地下のほうのブースにイセッタを入れておるのですが、
たまに駐車場を上げ下げして、ほんでエンジンをかけて、ギアをがこんばきん(ほんとにこんな音がする)させて、 「あーやっぱりバック入んねーわー」と帰ってくる。そんな日々が続いていましゅ。
なこと、どうでもいいっすね。はい。

実を言うと、自分が「ストレンジドーン」について、ものを言えば言うほど、 まとめるような発言になってしまうので、それは完結した作品だから当然のことなんですけど、でも、ちとさびちいなーという気がして。
まだしばらく「ストレンジドーン」を「あがり」にしたくないのですよ。
もうちょっと、いじいじいじっていたい。彼らのことを考えていたいと思ってます。
だから「乱入日記」はお気楽なまま、続きます。
もし、わたしが内容について語りはじめたら、それはほんとにやばい(?)と思ってください。

いや、いつもぼけぼけな文章をのっけている言い訳じゃないっすからね。ほんとに。

2000年11月16日(木)/曇り

というわけで、ちょっとひとでなしの横手でぇーっす。
「ちょっとひとでなし」。 なんか、かわいくていいですね(ポジティブシンキング)。
同時に「無駄遣い王」という名前もいただいたことだし、もうどんな称号でもどんと来いだ。「今晩やります堂」とかでも可。

さて。この間、仮想敵211号(あれ? 231でしたっけ?)と久しぶりに戦ってまいりましたよ。
ほんとは7時からだったのですが、わたしはちょっと遅れてリングへ。それから2時まで延々6時間一本勝負でした。
日本酒何杯呑んだんだろう。一の蔵、 うまかったです。 それにしても、あいかわらず敵はつおいです。
通販の話からはじまって(あっしゃ、あのアブフレックスをほんとに買った人をはじめてこの目でみましたよ!)、ハワイでの結婚式の計画(冗談ではなく、ちゃくちゃく進行中だそうです。思いだけ)、ぎっくり腰(丸1日、鍵のかかった家の中で倒れていたそーです。人を呼ぶに呼べず。悲喜劇ですな)、 ジャグジーにかける執念(ドラム缶でいいじゃん、なもん)まで、もうやられっぱなし。

おのれ、キャラ立ちしすぎてるぞ和田薫。あっ、実名だ。
途中、わたしを面罵したりしましたが、許してあげましょう。
これは、わたしが遅い夏休みのつもりでホテルに一泊したとき、ついついパソコン持参で行っちゃったーと言ったところ、
仮想敵がですね、「横手さん横手さん。ちょと言っていい?」というから何かと思ったらですね、にこにこ笑ってですね、 「ビンボくさ」と一言。
うかー。むかつくぅー! あなたには、バカンスにパソコンを持っていく人間の繊細な気持ちがわからんのです。
しかし、なんといっても許せないのは、ドイツ車好きというところでしょう。
ドイツ車みたいな、あんな、堅い、四角い車!
車は当然、イタ車でしょうと言ったところ「壊れるもん」だって。なんつー時代錯誤!
さらにさらに許せないことに、今ごろ、台湾で小龍包を食っているはずです。
おみやげ、買ってこーい(←あ!)

2000年11月19日(日)/晴れ

最近、気づいたことですが、わたしはどうも女の子を描くのが好きみたいです。
がんばる女の子。傷ついた女の子。意地を張る女の子。笑う女の子。
いろんな女の子を、この手で生みだし、動かすことの快感といったらもう! やー。女の子っていいですよね。ぽわーん。
そんで、わたしには「魂の映画」「魂の本」「魂の雑貨」「魂のアルバム」がいくつかあるのですが、
その中のひとつに「スパイスガールズ」のライブビデオがあります。
スパイスガールズを知らない人はあんまりいないと思いますが、「けっ」と思う人は多いかも。 わたしも実はそうでした。
なーんだ企画ものじゃん、大メジャーだしー、てな感じで。アルバムなんか買おうなんて一度も思わなかったですね。
それがそのはずが、WOWOWでやってた「ライブinイスタンブール」を見て、もう一発でやられました。
なななななんてカッコいいんだあ! おかげで、「ウェンブリーライブ」のビデオは発売日に買いに行きましたよ。 ドールも30体ほどまとめ買い。うりゃーって感じで。 何がいいって言われると、それは彼女らの距離感。
けっこうお互いのこと、 「デブ」とか「カマトト」とかきっついこと言ってんですよ。
でも、それがか えって彼女らの歴史を感じさせるというか。言いたいこと言いながら、リハーサルをこなしていく様子なんか、プロだなぁって感じでカッコいい。 ステージというかライブも、けっして息ぴったりじゃないんですよ。ちょっとしたズレは当たり前だし。でも、そのラフさが最高にカッコよくって、もうも うもう。牛かい。
今、いわゆるガール・ポップグループは腐るほどいます。彼女らより売れてて、カッコよくて、歌もうまくてというね。
でも、彼女らほどいろいろなものを感じさせてくれるグループはないと思いま す。 うー。すいません。わたしは音楽評論家にはなれないっす。 ただね、女の子(たち)のひとつの理想型がスパイスガールズだと思うんですよ。
これは絶対。 かわいさ。ちょっと先行く感じ。主張。家族への愛。にくったらしさ。ダサさ。がんばり。反発。
そんなもんがみごとに解け合ってて、わたしは彼女らのビデオを見るたび、泣きそうになります。
そして、ウェンブリーライブに映っている、夢中で踊りまくる観客の女の子。
わたしも、わたしの作品であんなふうに誰かを熱狂させてみたいと思うのです。
スパイスガールズと同じく、新譜を出したばかりのシャーデーのことも書きた かったのですが、それはまた今度。

2000年11月19日(日)/晴れ

ちょっと前、つってももう、2、3年前にはなってしまうんでしょーか。
わたしはライブ通いに燃えておりました
一週間に最低一度。多いときには年間 100 本をこえるライブを聴きにいってました。
新宿高円寺吉祥寺六本木荻窪江古田恵比寿関内川崎市川函館京都神戸ドイツにも行くとこでした。
そりゃもう取り憑かれたように行ってました。
ある音楽プロデューサーには言われた一言が忘れられません。
「すごいですねぇ 。よっぽど仕事してないんですねぇ」 そのとおりだとも!(ト胸をはる)
でも、その熱は確実にさめて、たまりにたまったチラシをどうやって処分しようか 、頭を悩ます今日この頃であります。
好きなミュージシャンの名前が印刷されているってだけで捨てられないんですよ 、これが。

さて。シナリオの検討会(ずばり「本読み」というのですが)では、いろいろな人と話 をします。
比率的に男の人が多いのですが、いいなぁと思うことがあります。 それは、なにか核(コア)になるものを持っていること。
特撮への熱い思いだったり、「必殺」シリーズへの憧憬だったり、ガンダム、ヤマト、 ウルトラ、松田優作、チャック・イェーガー、スーパーカー、黒沢明、WWF、イング ウェイ・マルムスティーン、ライカ。
とにかく、おれはこれに関して、愛情と知識はいっぱしだぜ、というものを持っている。 その人のなかの定点というんでしょうか。だから、他者を見るときに揺らぎがない (ように見える)。
何より、何か大事なものを持っている人は、他者に対しても寛容だったり謙虚だったりする(と思う)。
あと、確実に、持ってない人よりはおもしろいものを書く(ライターの場合)。 おもしろいものをつくる。つくろうとする(監督やプロデューサーの場合)。
そして、みなさん、あらゆる創作物に貪欲です。
ひるがえって自分を見ると、何かに盲目的にハマり、やがて自分の血肉になる、ということはなかったように思える。
たとえば、わたしが行っていたライブは、ジャズとかプログレとかインプロとか呼ばれるジャンルだったのですが、ごくごく狭い、個人的に好きな数十人(十数人かも 〜)のプレイヤーを中心に、しかも数年しか足を運びませんでした。
いや、今でも行く気はあるのですが、気持ちがいくらあってもね。 そんで、わたしよりもっと恒常的に広い範囲で、
ライブを聞き続けている人は今もいるわけです。 仕事が忙しくなったり、疲れるようになったり、という「言い訳」はいくらでも考えつくのですが、要するに、わたしがそういう核を持たない、持てない人間だということなんでしょう。
何か持ってる人ってカッコいいよね、とは思いますが、自分はそうじゃないので、 ちょっと悲しい&口惜しい。
わたしのハマり具合って、しょせん、ただの熱病なんですね。いっとき、ブツブツができるかもしれないが、痕も残さず、消えてしまう。
でもま、かからないよりはかかったほうが、人生楽しいし、励みにもなるので、熱病歓迎。
というわけで、来月さっそく、札幌まで熱上げに行ってきます。
って、ただのサボり宣言やったんかい、というツッコミはなし。

2000年11月20日(月)/

先日、久しぶりに山下さんと会ってきました。
ある企み事のためなんですが、それはさておき。
みなさん! 目から鱗が落ちるって経験したことありますか?
わたしは山下さんと話してて、久しぶりに経験しましたよ。もう、すんごい分厚い鱗が ぼろりと!
いやね、もし見られない人がいたら申し訳ないんですけど、TV東京系で「愛の貧乏脱出作戦」って番組、ありますよね。
にっちもさっちもいかない店の主人が、達人の店に修行に行って、店を立ち直らせるって番組。
あの番組、わたしはけっこう好きで、時間が合えば見るようにしているのですが、
山下さんもファンだということで「おもしろいよねー」なんていう話をしてたんです。
で、わたしはあの番組って「ダメなやつは結局、何やってもダメ」ってことを言ってるんだと思ってたんですよ。
死ぬ気になれば何でもできる、とか、やればできる、とかいうけど、死ぬ気にならない、なれないやつ、やんないやつなんて、いーっぱいいるト。 そう。他人事だったのでした。
ところが、山下さんは違うのです。あれは自分への戒めだというのでした。 あるパン焼きの達人が怒って言いました。
「こんなパンを食わされるお客さんがかわいそうだ!」
これは山下さんには「こんな作品を見せられる視聴者がかわいそうだ!」と聞こえるんだそうです。
「おまえにはパンに対する愛情がない!」
「おまえには、絵に対する愛情がない!」
どうです。
鱗ぼろぼろでしょう。 わたしは、自分の傲慢を恥じました。ちょっとだけ。一瞬のうち。
山下さんは、自分ではわからない、自分の癖を直すためと、もうワンステップ、上にあがるため、あるスタジオに入ったそうです。 「もっと叱ってくれないかなと思ってるんですよ」と恬淡と話す山下さんの笑顔に、おいら、鱗がぼろぼろ。
最近、〆切破りすぎやど、おまえ。ええ気になっとんちゃうか。
あーん? そんな達人の(誰?)声が、どわーっと聞こえてまいりました。
すいませんすいません。 気持ちを入れ替えて、がんばります。
だから見捨てないでください、達人!(だから誰?)

2000年11月24日(金)/晴れ

かかかかかか。壊れまちた。
いや、おれの頭ではなく、なんつーベタなギャグ(なのか?)は置いといて。
イセッタ、壊れましたよ。 まだ1キロも、いや、500メートルも走っていないというのに。
今日はギアがすこんとバックに入ったわーしゃーわせーらりらりーと喜んでいたら 、駐車場を出たところで、まさに出たばっかりのところで、エンジンがぷすんと止まりました。あとは、何度キーをまわしても、スターターはまわるのですが、そのあとが続かない。 仕方ないから、もっかい駐車場に入れて、忘れてしまいましょうそうしましょうと思ったら、今度はギアがニュートラルにならんのです。うーごーかーなーいー。 にんともかんとも、なんて小さく呟き、夜の街に立ちつくす、おれとイセッタ。
これは仕事の神様がぼうっとしとらんで働けと言ってくださっているのでしょーか。
修理代っていくらかかるんだろう。いや、その前に直してくれるところを探さねば。泥縄。
今回、ほんとーに私事のみで失礼。次はもっとマトモな話をいたしましょう。たぶん。

2000年11月30日(木)/晴れ

ここんところ、たくさん喋ることが続いています
電話連絡。宴会。打ち合わせ。
しかし、ひとりになったとき思うのは、とことこん文章があってよかった、ということです。
文章では能弁で屁理屈も達者なわたしですが、喋るのはどっちかというと下手なほうです。
すぐ吃るし、「ドラキュラ」って発音できないし(「ドラクラ」とか「ドリャキュリャ」なら言えます。何だそりゃ)、
曖昧な日本のわたしは語尾に「〜とか 」「〜みた いな」「〜と思うんですけど」などとにごしてしまう。耳障りがよくないのはわかっているのですが、ついついつけちゃうんですね。
「てゆーか」「んーと」で会話をつなぐこともしばしば。ああヤだヤだ。美しくない。
しっかり相手の話を聞き、短時間で自分の考えをまとめることができれば、こういう喋り方はしないですむはずなんです。
決まり文句が出てくるのは、脊髄で喋っている 証拠なんで、とっても恥ずかしい。
「そっかぁ」「なるほどねー」。
何が「そう」で「なるほど」なのか言ってみろ、と言われると、きっと即座には答えられない。
相手の生返事にはよく「展開してみろ」と突っ込んだりしてましたが。
喋るのが苦手だから文章を書くようになったのか、文章のほうがまだましだからよけい 喋るほうがおろそかになるのか。
その因果関係は不明ですが、わたしの喋り修行はまだまだ続くのです。

横手美智子のストレンジドーン乱入日記(11月の日記)
| 6月の日記 | 7月の日記 | 8月の日記 |9月の日記 || 10月の日記 | 6日版 | 16日版 | 19日版 | 19日版2 | 20日版 | 24日版 | 30日版 | 12月の日記 | 1月の日記 | 2月の日記 |