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2000年7月5日(水)/曇り

放映まで、あと一週間を切ってしまいました。しまいました、って別に「しまった」と
思ってるわけじゃないけど
やっぱり「切りました」じゃなくて「切って しまいました」な今日。

女の子ふたりが異世界にまぎれこんで、世界の救い手となることを期待される──てな話となるとやっぱり、変身!とか
アクション!とかパンチラ!とか想像な さるもんなんでしょうか。お客さんとしては。
着替えはあっても、変身はないですし、アクションというより、どたばた騒ぎ。パンチラはありますが、
チラじゃなくてゾロかも。なにがなんだかわかりませんね。

気の強いしっかり者の女の子と、どこか頼りなげで迷っている女の子の組み合わせといえば、
佐藤作品をごらんになっている方は、やはり「まほTai!」をまず 第一に思い出されることと思います。
最初に佐藤さんから企画書をいただいたとき、この組み合わせに関して、ちょっと困ったなぁと思ったのは、今だから言えますが、正直な気持ちです。
あの沙絵と七香以上に魅力的なふたりを書けるかどうか、わからなかったので。
今となっては、ファーストシーンを書いたとき、すでに、まったく違うふたりになっていたことがわかるのですが。
ユコとエリは、とにかく「生」なキャラです。とびきりかわいくもないし、
彼女たちが抱えている悩みはありきたり。文章にすればするほど、それがどうした、
てなもんです。特技もないし、いつもうろたえています。物語を動かす覚悟や選ばれし力とも無縁です。
でも、だから、新しい物語が書けたと思っています。


着替え!で、どたばた!でパンゾロ!な「ストレンジドーン」、とにかくあと一 週間です。
てなわけで、以下次号。

2000年7月6日(木)/晴れ

 佐藤さんはちゃくちゃくと仕事を進めておられるご様子。頼もしいかぎりであります。
日記でこそ青息吐息をよそおっていらっしゃいますが、
スタジオではスタッフに的確な指示、迅速な決定、カリスマ監督としての技量と魅力を思う存分ふりまいていらっしゃいます。
きっと。たぶん。だといいな。と、これくらい書いておけば、イヤでもやってくれるでしょう。
なんたって婦女子の期待を裏切るわけにはいきませんからね。(誰だ、婦女子って)

さてと。 思い起こせば、あれは……あれは何ヶ月前だったでしょうか。
今年だったのかな。年末?
とにかく、声優さんを決めるオーディションというものがありました。
そのなかで印象に残っているのは、まずはエリ役の榎本さんですね。
榎本さんはとにかく初々しくて、榎本さんがエリなんだか、エリが榎本さんなんだか、最初の一声からわかんなかったくらいです。 佐藤さんとわたしは目を見交わして、にやり。
「彼女だ!」
佐藤さんとわたしがお互いを理解しあった、珍しくも貴重な瞬間でした。
榎本さんに決まるまで難航していたエリとは逆に、ユコの清水さんはすんなり決まったと記憶しています。
けっこうきわどい台詞とか、きつい台詞とか、いつもは無口なのに、
一旦喋りだすと長いユコを、すばらしく演じてくれてありがたいやら申し訳ないやら。
オーディションのとき、喋ってもらう台詞に、『おたけび』というムチャなものがあったんですけど、
いやはや、これがサイコーおもしろかったです。
別に、肺活量を見るわけじゃなくて、おたけぶシーンが実際にあるからなんですけど。
「うひょおおおお」とか「ぎょへへへへえ」とか「おげろおおおお」とか。いや、マジで。
そんで、オーディションのときの佐藤さんの指示は「叫んでるんだけど、叫び慣れてない、へなちょこな叫びで」てなもの。
できるか!
ところが、できるんですね。榎本さんと清水さんは。
このおたけびがキャスティングの決め手だったと思っているのは、わたしだけでしょうか。
ちょっと内部事情ももらしつつ、以下次号。

2000年7月10日(月)/晴れ

 よそのお宅にうかがって、トイレをお借りする。何気なくスイッチを入れたウォシュレット。
その水流のあまりの強さに、「あひゃひゃひゃひゃ」と小さな叫び をもらす一方、
その人への認識がガラガラと崩れるということはないですか。
あ、あの人が、こ、こんな強さで! わたしはあります。
しかも2回。しかもそのうち1回は実家ででした。いやーん。
いよいよ明日から放映開始ということになって、ちょっとうわついております。すみません。
数日前、佐藤さんにあったら、えらくお疲れのご様子でした。でももしかしたら「ストレンジドーン」じゃなくて、
もっと「ー」がいっぱいつく作品のせいかもしれないので、同情しません。
はやく13話なんとかしてください。 河本さんは短パンになってました。夏モードだそうです。
長くのばしていた髪を切って出現したときも驚きましたが、短パンにピンクのシャツで出現したこのときもけっこう驚きました。
どうしたんですか河本さん。好青年みたいですよ!
でも言うことはあいかわらず毒毒しくて、わしらを阿鼻叫喚の渦にたたき落とすのでした。
「次のストレンジドーンは、メイドがフォールダウンするんですよ」
「 それとも、メイドばっかりの世界にフォールダウンするのはどうでしょう」河本さんはメイドがお好き。
ところで「ストレンジドーン」ってタイトル、長くて言いにくいですよね。
こういう場合、略すもんなんですかね。「ストドン」とか「レンジド」とか。
ちなみにタイトルは佐藤さんによるもの。 夜明けは来るんですか。
ねえ!佐藤さん!
というわけで、とうとう待ったなしの以下次号。

2000年7月13日(木)/晴れ

とりあえず、はじまってしまいました。
今の気持ちは「わたし、脱いでもすごいんです」とかさんざん言っておいて、期待もさせといて、いざ脱ぎはなったその瞬間、てな感じでしょうか。
ああ。あんなにすごいすごいって言うんじゃなかった。
「すごくないじゃん」ってあっさり言われたらどうしよう。脱いじゃった手前、格好がつかないよ。「服、着直して出ていけ」とか言われたりして。あわわわ。カッチョ悪いよう。
つーなことが頭をぐるぐるしております。

佐藤さんは「否定意見は肥やし」だとおっしゃってますけど、なんかカッチョいいですね。
ひとりだけカッチョよくて、イヤですね。 わたしは肥やしだなんて思えませーん(あっ!)
「つまらん」とか言われたら、ソッコーお宅をご訪問してですね、どこがつまらんのか、なんでつまらんのか、教えてくれと迫ることでしょう。
「つまらんからつまらん」とか言われたら、もー大変ですよ。
「ここがおもしろいの!ここのこの動き。
で、この台詞。わかった?」
と微に入り細に入り、
そらもうコトコマカにネを上げるまで、もとい、ご理解いただくまでご説明いたしましょう。ふっふっふ。耳元で。
「どこがおもしろいのかわからん」という方はいらっしゃいませんか?
横手が まいりますよぅ。 なに。イヤですか。そうですか。
こういうことがあと12回も続くんですねえ。がんばります。って何を?な感じ
で、以下次号。

2000年7月15日(月)/晴れ

予告ですが、近いうちに新しいコーナーをはじめます。
つーのは「お宅訪問お宅訪問おたくーほーもーおーん」と駄々をこねていたら、
HPの担当者の人が「そんなに弁解したいんだったら、HPでやればいいじゃないですか」と言ってくれたので。 泣き言繰り言恨み言満載のステキなコーナーになりますので、どうぞよろしくねっ。
タイトルは「ヨコテミチコのドーンといってみよう」です。 …………。 ………………。 ……………………………………………………。 あっ。今、ヒきましたね? ヒいたでしょう。 でもでもでも、さっそく弁解しておきますが、これはわたしがつけたタイトルじゃありません。
件の担当者氏がつけたタイトルです。
タイトルのステキさと、内容のステキさがぴったりつりあったステキなコーナー になることでしょう。
もうひとつ、HPについての秘密を。
佐藤さんもわたしも、日記は担当者氏にテキスト形式のメールで送っています。
それがさらにHP制作担当さんに転送されて、めでたく掲載、という段取りになっています。
そうです。字の大きさ、色は、HP制作さんの指定によるものなんですね。
だんだんだんだん、色使いも大きさもハデになってきてるんですけど、これがインフレってやつでしょうか。
どこまで行くのか、楽しみです。
いきなり同一サイズ、しかも黒、なんてことになったら淋しいな。

さて、河本さんからお言葉が。
「生涯一メイド者」ひゃー。カッチョいい!

2000年7月19日(水)/晴れ

シャルの月代(さかやき)、いかがだったでしょうか。
度肝は抜けましたか? 山下さん渾身のデザインです。
ちなみに、歳取ると剃らなくてもよくなるらしいです。
村長とかおじいとかはモサモサマフマフですね。
ハゲる人種じゃないのかな。
いいなぁ(なにげに切実)
この前、久しぶりに1話と2話のシナリオをハードディスクの底から引き上げてみました。
文書情報ってものによるとですね、1話は6月3日から書き始めたとありました。げげ。もう一年以上たっている。
2話はこれ、3回書き直しました。
2’話、2’’話、2’’’話ってのがある から、あれ、4回か?
最初に書いた2話は6月21日開始、2’話は28日、2’’話は29日。
そんで、結果的に決定稿となる2’’’話は11月10日開始となってます。 すごいですね、いきなり4ヶ月半も飛んでます。
その間に、3話を書いたり、寝たり、別のを書いたり、寝たり、飲んだり、寝たりしていたんでしょうね。
ゴク ツブシ? 今、思えば、全13話のなかで、2話がいちばん変わってます。
マニの家族が兄 と父親の3人家庭であったりとか、シャルの恋が語られたりとか、起こる事件が まったく別だったりとか。
あ!そういえば、ドーナツを初めて持っていったのも、2話3話の直しあたりだったような気がする。
って、むちゃくちゃ初期からじゃん! 一回だけのお愛想のつもりだったのに、それが習慣となるとは。不覚!
んでも、みんなの健康のためにも、コンニャクとか青汁とかふすまとかのほうがいいのかもしれません。
一度、マレーシア土産にドリアンキャンディを買って帰ったことがありますが、
これはさすがに不評でした。
いちばん不評だったのは、友達のふんどし写真でしたけどね。
なんだそれ!と思わせる間もなく、以下次号でございます。

2000年7月27日(水)/曇り

「このプログラムは、不正な処理を行ったので強制終了されます」
今、モニター上でいちばん頻繁に目にする言葉が↑な横手です。
不正な処理って何やねん! 
言うてみいくらぁ!ざけたことぬかしょったら、しゃー きあげっぞ! とは思うものの、全然、皆目、何が何やら。
それでもリセットでしのぎ、バックアップはしない、オトコらしい横手です。
しろ !
えー。放映は3話が終わったばかりですが、アフレコのほうはライターの欠席をものともせず、
着々とすすみ、そろそろ打ち上げの話さえ聞こえてこようという頃です。
あ。打ち上げというのは、作業が終わったことをみんなで祝いましょう、という宴会のことです。
反対に、がんばっていきまっしょいと集まるのが、打ち入り。
別に炭小屋に隠れた老人を47人もでよってたかってタコ殴りにしようってわけじゃありません。

日本語って難しいですね。 最終話の最終稿は、たしか、三月の終わりに書き終えました。
11月の末に3話の4稿をちんたら書いていたことを思い出すと、これってけっこう怒濤の押し出し、つーか、火事場のバカ力、つーか、えらいぞ横手、だと思うんですが、 どうでしょう。
実は一度、危機がありました。
あんまり上がってこないシナリオに業を煮やした佐藤さんが、途中の息抜きめいた エピソードを誰か他の人に書いてもらうのはどうでしょうと言いだしやがり、もとい 、おっ しゃったのです。
どれくらいあがってこなかったかというと、一週間に一話の半分ずつしか書いてこない。 書いてこないって、自分ですが。
「以下、ちゃんばら、うちわもめ、いろいろ騒ぎ」で片づけてあったりする。いやですね、こんなシナリオ。
でまあ、その提案はわたしの地を這うような低い「う〜〜〜〜〜〜ん。そ 〜〜〜〜です ね〜〜〜」で、なし崩し的に消えたのですが。
さて、その危機があったのはどのあたりでしょうか。
わからないといいな、と思いつつ、以下次号。

2000年7月31日(月)/晴れ

人に話すと「すげー」といわれるわたしの趣味に、三合飯一気食いというのがあります。
炊き込みご飯とかになると、一晩でペロスケと食べちゃう。白いご飯でもおにぎりならいけます。
昨日、久しぶりにそれをやったら、ちょっと余らせてしまいました 。 うーん。歳かしら。
そんで今、むちゃくちゃ胸焼けしています。かなちい。
ところで、アニメーションは監督と脚本家だけでつくれるものではありません。
わたしは家で書いて、打ち合わせに行くだけなんで、かかわってくれた人全員と知り合うことは不可能なんですが、
それで「ストレンジドーン」がらみでもらった名刺は20枚くらいにはなります。
まずは、プロデューサーの春田さん。
わたしの考える東京人というのは、いつもせっかちでつんのめるように喋る人
だったんですが、それを根底からくつがえしてくれた人。
最初の顔合わせのとき、佐藤さんが遅刻して、ふたりで居酒屋で話をしました 。
そんときに聞いた「醤油を一升飲んだことがある」という武勇伝を
いまだに忘れることができません。
もうひとり、大槻さん。なんで、アニメのプロデューサーなの?という疑問が会う たび、明滅してしまう人。アニメ業界人にありがちな小汚い、雑駁な、ちゃらんぽらんなところがないのです。
でも、都こんぶが好きで、会社の近くにある駄菓子屋の常連だと聞いて、
ちょっと納得。都こんぶ100円って、ちょっと高いっすよね。
制作進行の漆山さん。くん、かもしれない。いつもピアス(複数)に黒い怖いTシャツ。
でも、豆シバみたいにかわいくて、土佐犬のようにオシが強い。
こないだ、バイクでこけて、右半身ズル剥けになってました。きゃー。
かさぶたをおれに見せるなぁむくぞ。
キャラに負けずおとらず濃ゆい布陣でお送りする「ストレンジドーン」。
えーと明日って四話だっけ?と暑さでボケつつ、以下次号。

横手美智子のストレンジドーン乱入日記(7月の日記)
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